hololive ERRORガチ考察したったw【ホロライブエラー】

Vtuber

2021年8月よりスタートしたホロライブのホラー企画『hololive ERROR』。元よりホロメンたちのファンであり、幼い頃より学校の怪談の類を愛好してきた私は、本作に夢中になった。美麗なキービジュアル・現代怪談・郷愁に満ちた過去の物語と民俗的恐怖何もかもが魅力的だった。

そんな中開催されたのが、2022年4月15日のhololive ERROR同時視聴配信である。


引用 Youtube

同配信のラストでは、各国諸賢の珠玉の考察が披露されることになる。この考察に接した私の胸中に内なる衝動が沸き上がって来た。「自分もこの作品について思索を巡らしてみたい!自分の世界を描いてみたい!」。この衝動は抑えること能わず、かくして拙稿が誕生したのである。

これからお見せするのは、hololive ERRORに魅せられた一人の人間の頭の内をさらけ出した、考察という名の一篇の妄想である。覚悟の無い者は去るがよい。諸君、心して御覧じろ!

注意

  • 本記事は、公式サイトで公開中の各キャラクターの氏名・設定、ホロライブyoutube公式チャンネルで公開中の漫画動画1話~10話を視聴済みの方を対象としています
  • 本記事には、youtube公式チャンネルで公開中の漫画動画1話~10話・同VR動画01~06・hololive ERROR体験版ゲーム・『Vtuberスタイル』vol.2,3所収のキャラクター短編小説のネタバレが含まれます
  • メインストーリーを描く漫画動画は、【現代編】→【過去編】→【電車編】の順で公開されていますが、本記事では考察の流れの分かりやすさを重視して、【過去編】→【現代編】→【電車編】の順に考察していきます

 

目次

悲劇の連鎖の始まり~祟り神に触れた二人の少女~

悲劇の連鎖はどこから始まったのか?事の発端は、二人の少女がある「祟り神」と接触したことだと考えられます。その神は、物語の舞台である青上町にある神社の祭神であり、この地域の鎮守神(ちんじゅがみ)のような存在と思われます。

ゲーム版によれば「青ノ神」「セイシン」という呼び名を持ち、恐らくは時に災いをなす荒ぶる神です。

この神に触れてしまった二人の少女について見てみましょう。

美空 時乃(みそら しの)

本作の主人公である美空時乃は内気な少女でした。自分に自信がない彼女は、友達が出来て楽しい学生生活を送れることを願っていました。そんな彼女が向かった先が青上神社です。

神社で願掛けするしの
【漫画】hololiveERROR 第6話「憧れの彼女」/Youtube  より引用

神社に手を合わせ、「友達が欲しい」という願いを告げます。

しのの前に現れる転校生
【漫画】hololiveERROR 第6話「憧れの彼女」/Youtube  より引用

すると、願いが聞き入れられたかのように彼女の目の前に「転校生」が現れるのです。時乃はこの転校生と友達になり、それがきっかけで他にも友達が出来るようになります。彼女の願いは「青ノ神」によって叶えられたと言えるでしょう。

願掛けとその成就によって青ノ神と縁を結んだ時乃。しかし、果たしてその願いは何の代償も伴わないものだったのでしょうか?

古河 七星(ふるかわ ななせ)

古河七星は町の実業家の娘です。彼女が通う青上高校も父親が経営する会社が建てたものだと言います。

そんな彼女は、青上神社の巫女である四宮桜(しのみやさくら)が「あの森」と呼ぶ場所に何度も立ち入っていました。彼女はその森を歩くのが好きだったのです。

桜に忠告を受けるななせ
【漫画】hololiveERROR 第7話「始まりの肝試し」/Youtube より引用

しかし、そこは立ち入ってはならない場所でした。桜から「あの森にはもう行っちゃダメ」と忠告を受けます(漫画動画第7話)。

恐らく、「あの森」とは青上神社や青ノ神と関係がある場所であり、そこに度々立ち入っていた七星は祟り神に関わる何かに触れてしまったと考えられます。

公式サイトの演出

hololive ERROR公式サイトには、「祟り神に触れた二人の少女」を示すと思われる興味深い演出があります。

公式サイトより、みそらしの

公式サイトより古河ななせ
hololive ERROR公式サイト、キャラクター紹介より引用

キャラクター紹介において、時乃と七星のみ名前にノイズが走る演出がなされているのです。悲劇の連鎖の始まりである青ノ神と接触した二人を示しているのではないでしょうか。

追記
2022年7月2日、hololive ERROR真相編特設サイトが公開されました。美術準備室の女生徒こと赤鐘まりのキャラ紹介にも同じ演出が加えられています。やはり、「青上町の暗部」に何らかの形で関わった者を示す演出なのでしょう

悲劇をもたらすもの~「青ノ神」と「あの森」の謎~

悲劇の始まりが二人の少女と祟り神の邂逅(かいこう)だったとして、そもそもの災いの根源である「青ノ神」や「あの森」とは一体何なのでしょうか?

「青ノ神」とは何か

「青ノ神」は「セイシン」とも呼ばれています(体験版ゲーム)。「セイシン」は「青神」と思われ、「春の神様、若々しい心・精神」といった意味があるようですが(出典)、ここから有益な回答を導き出せそうにはありません。

「あの森」の謎

そこで、まずは七星が触れてしまった禁忌の森について考察してみます。

その森は、ゲーム版によれば「この世のものではない何人もの子供」が徘徊する場所であるとされ、小説版では「霊童の森」という名前も明かされています。一体どんな因縁を持つ場所なのでしょうか?

その謎を解く鍵は、ゲーム版で語られる青上町の禁忌の歴史にあります。

とある記者の手記5

この町の郷土資料を調べた。過去にかなり陰惨な因習があったようだ。外から来た人間を生贄に、この町の神を鎮める・・・とか。女子高生失踪事件に関係があるのだろうか。〈後略〉

―hololive ERROR 体験版ゲームより

青上町では、荒ぶる神を鎮めるために外部から来た人間、例えば転校生のような存在生贄として捧げていたというのです。その儀式が行われていたのが「霊童の森」だと考えられます。恐らく、木の根元に生き埋めにするような形で人身御供(ひとみごくう)を行ったのでしょう。

そして、こともあろうに七星の父親が経営する会社では、建築資材としてこの森の木を切っていたと言います(短編小説「SIDE:古河 七星」、漫画動画第7話)。これが何を意味するか。一度は神に捧げた生贄を奪い返す行為に他なりません。

※イメージ

青ノ神の怒りに触れる行いをした古河の人間でありながら、森に何度も立ち入っていた七星。彼女が青ノ神の祟りに触れてしまったのは、当然なのかも知れません。

追記
2022年7月7日、漫画動画第21話が公開されました。環境科学者・四宮桜によると、森は存在することによって呪いの悪影響を周囲に与えるのであり、木を切ることによって呪いが発現するわけではないそうです。呪いの影響を無くすためにはむしろ木を切った方がいいが、それをすると「森林が減って地盤が緩む」という合理的理由によって土砂災害が起こるようです。
追記2
2022年7月9日、漫画動画第22話が公開されました。上記追記を訂正します。青上町の怪異は、科学的視点と超常的視点の双方から理解すべきであり、一方の視点のみから判断すべきではないと感じました。土砂災害の原因は、合理的には森林伐採による地盤の緩みですが、超常的には木を切った祟りである可能性が残されています。

過去編の転校生の正体

次に、物語のキーパーソンの一人でありながら、茫(ぼう)としてその正体を見せない過去編の転校生について考察してみたいと思います。

青ノ神がもたらす者

過去編の転校生は、時乃の願いを受けて青ノ神がもたらした存在だと考えられます。上で見たとおり、時乃が青上神社で「友達が欲しい」と願った直後に彼女は姿を現すのです。

過去編の転校生と言えば、手首に巻いた鈴が特徴的です。

過去編の転校生の鈴
【漫画】hololiveERROR 第6話「憧れの彼女」/Youtube  より引用

神社の本坪鈴

本坪鈴

CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=247422

神社で神様を呼ぶ時に鳴らす「本坪鈴(ほんつぼすず)」のイメージと重なり、神との繋がりを思わせます。

また、青上神社の巫女である桜は、彼女を「神秘的」と評しています(VR動画05)。人ならざる雰囲気をまとっているのでしょう。

時乃の願いが呼び寄せた存在

過去編の転校生は、時乃の願いに惹き寄せられた存在とも言えそうです。ゲーム版で登場するあるメモに注目してください。

とある生徒のノート

「転校初日で緊張してたけど友達ができた。これからもずっと友達。永遠に」

と書かれている。

―hololive ERROR 体験版ゲームより

体験版ゲームは、現代の校舎が舞台となる前半と過去の木造校舎が舞台となる後半に分かれていますが、上のメモは後半で見つかるものであり、過去編の転校生が書き残したものと思われます。

彼女も友達を望んでいたのです。それも、「永遠の友達」を。「友達が欲しい」という時乃の願いが、同じような願いを持つ人ならざる者を呼び寄せたと言えるでしょう。

祟りをもたらす神使か

彼女は、祟りとしての土砂災害をもたらす者でもあります。時乃の願いを叶えに来たように見えて、実は祟り神の使者でもあるのです。正に、禍福は糾える縄の如し。

怪しく鳴る転校生の鈴
【漫画】hololiveERROR 第6話「憧れの彼女」/Youtube  より引用

悲劇の舞台となった肝試しの直前、青上神社の本殿の前に立つ転校生。彼女の鈴が怪しく鳴るのが印象的です(漫画動画第6話)。

一つの仮説ですが、この転校生は、かつて生贄として青ノ神に捧げられ神に仕える「霊童」となった子供が、神使として遣わされた存在なのではないでしょうか?青上高校に伝わる「転校生をもてなさないと不幸が起きる」という怪談も、それが神様からのお客様だからと考えれば納得できます。

上で見たとおり、過去の因習で青ノ神に捧げられた子供は町の外から来た転校生であった可能性があります。その子供が今度は神の使いとして現出するとき、やはり同じ「転校生」という形で現れるとすれば整合性があります。

意志と感情を持つ者

神使として神の祟りを呼ぶという役目を負った彼女ですが、どうやら単なる操り人形ではないようです。ゲーム版で現れる謎めいたメモに注目してみます。

焼け焦げたノートの隅には

「これで、あなたと同じになれるね。すぐ会いに逝くから。本当にごめんね、時乃」

と書かれている。

―hololive ERROR 体験版ゲームより

誰が書いたのかも分からぬメモですが、私は過去編の転校生が書いたものだと考えます。

永遠の友達を欲する彼女は、時乃の「友達が欲しい」という願いに呼応するかのように現れました。そして、彼女は同時に神罰をもたらす神の使いでもあります。役目に従い祟りを呼び寄せ、時乃やクラスメートたちの命を奪いますが、それは彼女の望みとも重なるものでした。

すなわち、青ノ神に連なる同じ死者となることで、転校生と時乃たちは永遠の友達となることが出来るのです。しかし、彼女は自分がしたことに悔恨の念を抱き、時乃に心からの謝罪を述べてもいます。「霊童」は元人間であるため、自らの意志と感情を持つ存在なのでしょう。

追記
2022年6月11日、漫画動画第17話が公開。過去編の転校生は、「過去編よりもさらに昔の青上高校の生徒」である可能性が示されました

土砂災害の持つ意味

ここで、以上の考察を基に土砂災害が持つ意味について考えてみます。祟り神に触れた二人の少女である時乃と七星それぞれの視点から見てみましょう。

時乃にとっての意味

時乃にとって土砂災害は願いとその代償であったと言えます。

青ノ神に対する「友達が出来るように」との彼女の願掛けは成就しますが、こうした人智を超えた超越存在に発願する行為は本来とても危険なものであるはずです。願いを聞き入れた人ならざる者が人間の常識を考慮して動くとは限らないからです。

実際、彼女が呼び寄せてしまったのは永遠の友達を欲する霊童であり、祟りをもたらす神の使いでした。結果、彼女は「友達が出来る」ことの代償として「友達を全て失う」という笑えない悲劇に見舞われることになるのです。

七星にとっての意味

七星にとっての意味はもっと単純です。青ノ神の禁忌に触れた報いとしての祟りであり神罰です。

前述のとおり、彼女の父親の会社では神に捧げた生贄が眠る霊童の森の木を切っており、七星も森に何度も立ち入っていました。小説版では父親の様子が次第におかしくなる様子が描かれており(短編小説「SIDE:古河 七星」)、七星自身も性格が豹変したり度々の頭痛に襲われたりしています。
頭痛に襲われるななせ
【漫画】hololiveERROR 第7話「始まりの肝試し」/Youtube より引用

祟りは刻一刻と迫ってきます。その終局として土砂災害が発生し、何人もの女子生徒の命が失われることになるのです。それはまるで、青ノ神が人間に奪われた生贄を取り返しに来たようにも見えます。

中心的な被災場所が青上高校だったのも偶然ではないでしょう。上述したように青上高校も七星の父親の会社が建築したものでした。恐らくここにも使われていたのでしょう、霊童の森の木が。

土砂災害は単に古河家のみに対する祟りではなく、その行いによって発展した青上町全体に対する祟りとも言えます。事件の後、町では怪奇事件が頻発するようになり町民が次々と町を離れてしまいます(体験版ゲーム)。荒ぶる神の祟りは、町全体にも大きなダメージを与えたのです。

時乃の目の色の変化が示すもの

さて、ここで少し趣向を変えて、漫画動画での細かな演出に着目した考察をしてみます。時乃の瞳の色の変化についてです。過去編から時系列順にたどると、時乃の目は「青→茶色→青」と変化しています。これは何を意味するのでしょうか?

ここでは二つの解釈を提示します。

解釈①:茶色の目は時乃の死を意味する

一つ目の解釈は、茶色の目が時乃の「死」を暗示しているというものです。

茶色に変わるしのの目
【漫画】hololiveERROR 第8話「また、あの町へ」/Youtube  より引用

漫画動画第8話で土砂崩れに巻き込まれた後、時乃の目は茶色に変化しています。茶色は「土」のイメージであり、「死者は土に還る」との連想から死の表象と捉えることができます。

第8話での描写は、一見すると時乃が崩落事故を生き残ったように見えるのですが、恐らく彼女は命を落としています。なぜなら、彼女はいつの間にか青上神社に移動しており、重傷を負った生存者としては考えられないことだからです。

また、小説版では、より明確に死を暗示する描写があります。

「あ・・・・・・あ」

上手く声を発することもできない。
そんな私を、誰も町の人は心配してくれなかった。
こんな泥だらけになっているのに・・・・・・誰も。

―短編小説「SIDE:美空 時乃」より

これも彼女が生存者なら有り得ないことです。彼女は既に町の人に認識されない存在になっていたのでしょう。

時乃の死の視覚的表象としての茶色目への変化、これが第一の解釈です。

解釈②:青色の目は青ノ神による神懸かりを示す

もう一つの解釈は、時乃の本来の瞳の色は茶色であり、青ノ神と契りを結んだことにより青に変化したのではないかというものです。
神社で願掛けするしの
【漫画】hololiveERROR 第6話「憧れの彼女」/Youtube  より引用

過去の物語での時乃の初登場シーンであるこちらの場面、彼女はお祈りのために目を閉じており、実は本来の瞳の色が分からないのです。

青い瞳のしの
【漫画】hololiveERROR 第6話「憧れの彼女」/Youtube  より引用

そして、祈りを終えて目を開けると青目になっています。この時彼女の願いは聞き入れられ、転校生が遣わされたことは上に見てきたとおりです。

その後、土砂崩れで全ての友人を失い、神との契約に一つの終止符が打たれた時、彼女の目は茶色に戻っています。時乃は再度、「友達を助けて欲しい」と青ノ神に願いますが、時系列的にその後に続く現代編では再び青目で登場しています。

以上から、神との契約の象徴としての青目への変化という解釈が浮上します。そして、これは単に神との契りを示すのみならず、青ノ神による神懸かり的な状態も表しているのではないかと考えられます。

神懸りに関心を示す桜
【#hololiveERROR 】青上高校 04 過去編 「誰かの記憶」 【ホロライブ 360度動画】/Youtube  より引用

青上神社の巫女でありオカルト調査に熱心な四宮桜が「神がかり的なもの」を求めていた事実は見逃すことが出来ません(VR動画04)。青ノ神とは、時としてそのような振る舞いをなす存在なのでしょう。

しのを見ると頭が痛くなると話すななせ
【漫画】hololiveERROR 第6話「憧れの彼女」/Youtube  より引用

また、古河七星が時乃を見ると頭痛を感じるとしている理由も、彼女が古河家に祟りをなす青ノ神と近しい状態にあるからではないでしょうか?

青ノ神による神懸かりの表象としての青目への変化、これが第二の解釈です。

追記
2022年5月28日、漫画動画第15話が公開されました。「青」と「茶」の二色の瞳は、「二人の時乃」を視覚的に区分する演出であることが分かりました。それ以上の意味があるかどうかは、まだ考察の余地があると思います

現代編の世界観

過去編の考察も充実してきたので、そろそろ考察を現代編に移しましょう。本章では、現代編がどのような世界なのかについて考えてみます。

現代編の契機

現代編が始まるきっかけになったのは、時乃が過去編のラストで発した願いであることは間違いないでしょう。今回は、小説版から該当部分を引用してみます。

本殿に辿り着いた私は願った。
どうにかして、みんなを死なせたくないと。
私はどうなってもいいから、どうか過去をやり直すチャンスをくださいと。

「みんなが助かる未来が存在するなら、何度も繰り返してその未来を見つけるから。どうかお願いします・・・・・・」

―短編小説「SIDE:美空 時乃」より

この願いは聞き入れられ、かくして終わりのないループが始まるのです。

現代編はループする世界か

このような悲劇を回避するための主人公の無限ループという物語類型は、先行作品にも良く見られるものです。例えば、『ひぐらしのなく頃に』の古手梨花や『魔法少女まどか☆マギカ』の暁美ほむら、『STEINS;GATE』の岡部倫太郎などがこれに当たるでしょう。

hololive ERRORもこうした先行作品の影響を受けていると考えられます。作品の雰囲気的にも特に『ひぐらしのなく頃に』の影響が強いのではないでしょうか。

ループを示す徴証

ループの痕跡は本作の各メディアミックス作品群の随所に見られます。

甦る過去周回時の記憶

漫画動画の電車編では、時系列的には未来に当たるはずの現代編の記憶が断片的に甦る描写があります。

甦る未来の記憶
【漫画】hololiveERROR 第9話「青上駅の亡霊」/Youtube  より引用

例えばこのシーンでは、現代編の冒頭で戌神ころね演じる戌飼茜(いぬかいあかね)に出会ったときの記憶がノイズのように挿入されています(漫画動画第9話)。他にも同じようなシーンが数か所あり、これらは過去のループ時の記憶が甦ったものと考えられます。

時乃の亡霊が投げかける言葉

体験版ゲームでは逃げようとする主人公に時乃の亡霊が話しかけてきますが、実は周回要素があり2週目、3週目とセリフが変わっていきます。周回要素自体がループを暗示していますが、そのセリフはさらに示唆的です。

転校生・・・転校して今日で何回目?・・・もう帰りましょう

―周回要素2週目での時乃のセリフ

「何日目」ではなく、「何回目」と聞いてくるところがミソです。

あの時、みんな死んだ 私のせいだ だから私はこの輪廻を受け入れた

―周回要素3週目での時乃のセリフ

「輪廻(りんね)」とは仏教用語で「生まれ変わり死に変わりを繰り返すこと」を意味し、字面からも分かるように回転する車輪のイメージを持ちます。すなわち、「輪」であり「ループ」です。

六道輪廻の図

六道輪廻を表したチベット仏教の仏画

Stephen Shephard – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1130661による

このセリフは、過去編のラストで悲劇を回避するための無限ループを望んだことを意味しているように思われます。

キービジュアルの時計

ホロライブエラーキービジュアル
hololive ERROR公式サイトより引用

hololive ERROR公式サイトで見ることが出来るこの美麗なイラスト、実は背後の教室の時計が逆回転しています。これは、繰り返し振り出しに戻る時間の流れを表していると考えられます。

以上のように、各作品のあちこちにループの痕跡が認められるのです。これらの根拠から考えて、現代編が閉じられた円環の世界であることは ほぼ間違いないのではないでしょうか?

現代編は仮想現実か

現代編が無限にループする物語だとしても、本作には先行作品には無い特異な点があります。それは、悲劇を回避するために繰り返すのが同じ時間軸ではなく、少なくとも数十年後と思われる未来の世界線だということです。

ここから新たな可能性が浮上します。「現代編は現実とは異なる仮想空間ではないか?」

仮想空間の証拠

やはり各作品群の中に、現代編がリアルとは違うことを示す証拠が色々と見つかります。

ノイズが走る世界

世界にノイズが走る演出
【漫画】hololiveERROR 第1話「青上高校へようこそ」/Youtube  より引用

漫画動画を1話から順に見た方なら気付くでしょうが、現代の時間軸においてのみ世界にノイズが走る演出がなされています。

また、小説版では、時乃の亡霊が手を触れたメモが文字化けするシーンがあります(短編小説「SIDE:杏 鈴音」)。

ノイズも文字化けもデジタルな世界を思わせるものです。

改変される町の歴史

過去編で描かれる内容を仮に「現実の歴史」とするならば、現代編で語られる町の歴史はそれとは微妙に異なっています。

まず、過去編の歴史を見てみましょう。

昭和■■年7月■日 夜10時10分前後、青上町で大規模な土砂災害が発生。青上高校は完全に崩落、何人かの女子生徒が巻き込まれ犠牲となった。

※主に漫画動画と体験版ゲームのメモを参考に記載

これが、「史実」です。

一方、現代編で語られる歴史はこうです。

  • かつて町には木造建築の青上高校があったが、老朽化で取り壊され現在の青上高校が建てられた
  • その昔、青上町では女子生徒達が集団で行方不明になるという事件があった

―短編小説「SIDE:茨 咲希」、「SIDE:夏乃 華火」の内容を基に記載

過去編で起きた悲劇の事実が歪曲されています。まるで、何者かにとって都合が悪い町の記憶が改変されたかのように。

操作される住民の意識

現代編の世界がもし仮想空間であるなら、それは青上町のみの閉じた世界と考えられます。とすれば、住民の意識が町の外に向かわないように操作する必要があるのではないでしょうか?

からももすずね
hololive ERROR公式サイト、キャラクター紹介より引用

現代編の生徒である杏鈴音(からももすずね)は好奇心旺盛な少女であり、いつも町内を巡っては面白いもの探しをしています。しかし、なぜか彼女は決して町の外に出ようとはしないのです。

いっそのこと、電車に乗って別の町にでも行ってみようかと思ったこともあった。
だけどこれは私の直観で、他の町に行っても楽しいことは少ないんじゃないかなって思ってしまって電車に乗ろうとは思わない。

―短編小説「SIDE:杏 鈴音」より

彼女の性格設定と矛盾する思考であり不自然です。仮にこのような意識操作が住民全体に及んでいるとすれば、世界の外に立つ超越存在を想定しなければ説明が付きません。

空間からはみ出した生徒の誤作動

もし、住民が誤って空間の外に出てしまったらどうなるのでしょうか?

現代編における校舎倒壊事故の後、主人公は現実と仮想の狭間のような空間に迷い込みます(漫画動画第4話)。

人形のように同じセリフをはなすはなび
【漫画】hololiveERROR 第4話「帰りましょう転校生」/Youtube  より引用

そこに現代編の生徒である夏乃華火(なつのはなび)が現れますが、まるで人形のように同じセリフを繰り返すばかり。これは、本来あるべき空間からはみ出したことで誤作動を起こしていると捉えることもできます。

時乃の亡霊の言葉

ループ説でも見た時乃の亡霊が投げかける言葉は、この世界が実体のないものであることを示唆しています。

  • 妄想ばかりで、それで誰が救われるの。

―漫画動画第5話より

  • 妄想はもう終わり
  • 本当の自分から逃げて妄想ばかり
  • その空想で誰が救われるの?

―体験版ゲーム周回要素3週目での時乃のセリフより

この世界は主人公の妄想と空想であり、実質のないものなのでしょう。

悲劇の時間:10時10分前後

やや蛇足ですが、過去編において悲劇が発生した10時10分前後という時刻にも注目してみます。この時刻が本作において重要な意味を持つことは間違いありません。

漫画動画第1話の時計

漫画動画第1話の時計

漫画動画第1話で一瞬映る教室の時計はこの時刻を指しています。

VR動画01の時計

VR動画01の時計

体験版ゲームの時計

体験版ゲームの時計

また、VR動画と体験版ゲームに現れる時計も全てこの時間で止まっています。

10時10分前後は、時計の長針と短針がほぼ左右対称になる時間として知られており、時計が最も美しく見える時間帯でもあります。


セイコーウオッチより引用

そのため、腕時計の広告写真などはこの時刻を表示して撮影するのが一般的です。

左右対称をなす悲劇の時間。これは、現実と仮想の対称をなす本作の有り様を暗示しているのではないでしょうか?

現代編が現実とは異なることを示す様々な徴証。そして、そこから導き出される現実と仮想の対比それは、Vtuber事務所であるホロライブが扱うに何とも似つかわしいテーマです。時乃の願いが生み出した無限の円転を繰り返す仮想空間、これこそが現代編の世界観と考えられます。

現代編の転校生の正体

次に、現代編の転校生について考察してみます。ここまでの考察で既に察しが付いていると思いますが、現代編の転校生は美空時乃自身だと考えられます。

転校生=時乃である理由

現代編が時乃の願いによって始まったことから考えればこれは当然ですが、もちろん他にも理由はあります。

漫画動画での描写・演出

漫画動画・現代編の第1話で転校生が容姿を褒められた時のことを思い出してください。

褒められて照れる転校生
【漫画】hololiveERROR 第1話「青上高校へようこそ」/Youtube  より引用

彼女の「褒められるのに慣れていない」という性格は、内気で自分に自信がない時乃の性格と合致します。

また、過去編ではエンドクレジットに「転校生」が役名として載っているのに対し、現代編では載っていないという明確な差異も見逃すことが出来ません。

漫画動画現代編第1話のエンドクレジット

漫画動画・現代編・第1話のエンドクレジット

漫画動画過去編第5話のエンドクレジット

漫画動画・過去編・第6話のエンドクレジット

上の画像では、第1話の時点で役名不明だった戌神ころね演じるキャラクターもクレジットされています。つまり、本作は役柄が存在する場合には記載する方針であることが分かります。それにもかかわらず、現代編では「転校生」がクレジットされません。

これは、「美空時乃」として記載済みなので重複して載せる必要がないということでしょう。

また、第5話で物語が過去に移行する際に、「時乃の亡霊→現代編の転校生→過去編の時乃」とオーバーラップする演出も印象的です。

しのの亡霊が持つ彼岸花

彼岸花を持つ時乃の亡霊の手のカット。

現代で百合の花を持つ手

これが、現代の時間軸で百合の花を持つ何者かの手に切り替わります。これが誰なのかは明かされませんが、漫画動画で主観視点が描かれるのは基本的に主人公である転校生のみなので、現代編の転校生と考えられます。

過去で百合の花を持つ手
以上、【漫画】hololiveERROR 第5話「美空時乃の呪い」/Youtube より引用

そしてさらに、過去の時間軸で百合の花を持つ手にオーバーラップし、直後のカットで過去編の時乃であることが判明します。これらは、彼女たちが本質的に同じ存在であることを示す演出でしょう。

追記
本記事執筆後の2022年5月7日、漫画動画第12話が公開されました。「転校生=時乃」説はいよいよ濃厚になりましたね
追記2
2022年5月21日、漫画動画第14話が公開されました。卒業アルバムに写る時乃を見て思わず息を呑む兎月。彼女はなぜ驚いたのでしょう?
追記3
2022年5月28日、漫画動画第15話が公開されました。もう何も言うまい。皆さん、15話を観ましょう!

現代編の生徒が時乃の容貌を認識しないようにする演出

小説版では、転校生がやってくる以前の現代編の生徒達の前に何度も時乃の亡霊が現れます。その際、時乃の顔が直接見えないような演出が加えられるのです。

見ると、そこには見覚えのない学校の制服を着ている髪の長い女の人が俯いて立っている

―短編小説「SIDE:茨 咲希」より

「もしかして、私が見たのは幽霊だったのかな? そういえば顔もハッキリとは見えなかったし・・・・・・」

―短編小説「SIDE:白雪 稲裡」より稲裡のセリフ

これらは、後に訪れる転校生とのファーストコンタクトにおいて、「あなたはあの時の?!」という事態を避けるための作為と考えられます。

キービジュアルに描かれた時乃

キービジュアルには、現代編の制服を着た時乃の姿が描かれています。

ホロライブエラーキービジュアル
hololive ERROR公式サイトより引用

作品の根幹に関わる重要なイラストに意味のないものを描くでしょうか?これは、現代編の転校生の姿を描いたものだと思われます。

追記
2022年5月21日、漫画動画第14話が公開。メインストーリーで初めて現代編の制服を着た時乃が登場しました

以上のとおり、現代編の契機から考えても、各作品群の演出から見ても、現代編の転校生=時乃であるのは間違いないと考えられます。

現代編が描くもの

以上の考察を基に、現代編が何を描いているのかについて考えてみます。

時乃の亡霊のメッセージ

そのヒントはやはり、時乃の亡霊が主人公(=時乃自身)に投げかけてくる言葉にあります。もう一度、彼女のメッセージを見てみましょう。

  • 帰らなければならないの・・・貴方は!
  • こんなことを続けて何になるの?
  • また貴方は、そうやって逃げるんだね。

―漫画動画第5話より

  • あなたは逃げた 己の罪から逃げた 妄想はもう終わり 苦しくても進まなくてはいけないの

―体験版ゲーム周回要素3週目での時乃のセリフ

もうお分かりでしょう。悲しい運命を受け入れられず仮想空間で無意味なループを繰り返す時乃に対し、現実を受け入れ前に進もうとするもう一人の時乃が呼びかけてくる。これが、現代編で描かれている内容と考えられます。

彼岸花の示すもの

現代編がそのような内容であるなら、何度も印象的に登場する「彼岸花」が指すものも自ずと明らかになってきます。

季節外れの彼岸花

季節外れの彼岸花

【漫画】hololiveERROR 第1話「青上高校へようこそ」/Youtube  より引用

彼岸花は、仮想世界に侵蝕してくる現実の悲しい記憶の象徴と考えられます。現代編の主人公(=時乃)は、表面的には過去編での悲劇の記憶を忘れていますが、心の奥底では覚えているはずです。それが所々に「不自然さ」として顔を覗かせており、その一つが彼岸花と考えられます。

彼岸花は「悲しき思い出」という花言葉を持ちます。また、墓地に生えることで知られ、「死人花」との異称も持つ死者を連想させる花です。この花が、多くの友達を失ってしまった時乃の悲しい記憶の象徴であるのは間違いないでしょう。

漫画動画第5話では、主人公が時乃の亡霊を振り切って仮想世界に戻っていった後、一輪の彼岸花が残されています。

残された一輪の彼岸花
【漫画】hololiveERROR 第5話「美空時乃の呪い」/Youtube より引用

これは、現実の悲しい記憶を捨て去って、楽しい空想の世界に戻っていったことを示しているのではないでしょうか?

現代編はVtuberファンへの皮肉か?

仮想世界での楽しい生活にこだわる時乃の姿は、Vtuberという仮想の存在に夢中になっている我々自身に重なります。そういう目線で見ると、時乃の亡霊が発する言葉はなかなか胸に刺さるものがあります。

  • 妄想ばかりで、それで誰が救われるの。・・・・・・。いい加減にして。

―漫画動画第5話より

  • 本当の自分から逃げて妄想ばかり
  • その空想で誰が救われるの?

―体験版ゲーム周回要素3週目での時乃のセリフより

これは、我々Vtuberファンに向けられた皮肉なのでしょうか?Vtuber事務所であるホロライブがそのようなメッセージを発するとは思えませんが、あるいは隠された裏の意味が込められているかも知れません。現実逃避はほどほどにして、ちゃんと向き合って行きたいものですね。

電車編への展望

hololive ERRORは本記事執筆中では「電車編」が展開中です。まだ情報が少ないため前二編ほどの考察はできませんが、展望的に予想を述べて行きたいと思います。

電車編は二つの世界を繋ぐ物語

過去編が「現実世界」、現代編が「仮想世界」を描くなら、電車編は二つの世界を繋ぐ物語だと考えられます。両方の世界を行き来する移動手段を象徴的に表現したのが、「電車」ではないでしょうか?

それは深夜の青上駅に現れる謎の列車であり(体験版ゲーム)、漫画動画第9話でついにその姿を見せます。

謎の列車
【漫画】hololiveERROR 第9話「青上駅の亡霊」/Youtube より引用

この列車のナンバープレートの番号「211493」をポケベル変換すると、「カエル」になります。「カエル」は「帰る」であり、「あるべき場所に帰る」ということでしょう。「あるべき場所」とは、もちろん現実の青上町のことです。

境界領域としての青上駅

青上駅のイメージ
【漫画】hololiveERROR 第8話「また、あの町へ」/Youtube  より引用

電車が二つの世界の間を渡っていく乗り物なら、電車が行き着く先である青上駅もまた別の世界と繋がる境界的な場所です。そのため、青上駅は時折「異界」としての姿を見せます。

そこで顔を上げると・・・・・・鈴音さんの背後に見えていた青上駅が異様な光景に変わっていることに気付く。

〈中略〉

まるでこの世の終わりを具現化した様な―そんな朽ち果てた駅がそこには存在していた。

―短編小説「SIDE:雪原 冬花」より

これは、現代の時間軸で現れる「異界」としての青上駅です。これまで見てきたように、現代編を仮想、過去編を現実とするなら、この朽ち果てた駅こそが現実の青上駅と考えられます。

過去編での土砂災害の後、町では怪奇事件が多発し多くの町民が町を離れてしまったと言います(体験版ゲーム)。現実の青上町は、とうに朽ち果てたゴーストタウンと化しているのかも知れません。

さて、青上駅は、過去の時間軸においても境界領域としての性質を見せています。

夜中の青上駅に行くと、全く別の場所なんじゃないかと思うような寂れた駅に見える。
例えるなら、そう。異界。あそこは歪な雰囲気がある。

―短編小説「SIDE:四宮 桜」より

これは時乃が現代編に繋がる願いを発する以前のことであり、時系列的な矛盾があるのですが、元々境界的な性質を持った場所が二つの世界を繋ぐ玄関口になっていったということなのでしょうか?

ともあれ、青上町で相次ぐ行方不明者が皆一様に青上駅付近で消息を絶つのは、そこが別の世界と繋がる場所だからなのは間違いなさそうです。

戌飼茜は何者か?

電車編のキーパーソンは間違いなく戌飼茜です。既に現代編の冒頭でも登場している謎の人物であり、度々青上駅付近で目撃されています。彼女は一体何者なのでしょうか?

電車編オープニング
【漫画】hololiveERROR 第9話「青上駅の亡霊」/Youtube より引用

電車編のオープニングでは、時乃の亡霊とともに電車に乗っている姿が描かれています。無意味なループを終わらせようとしている時乃の側で動いている存在なのかも知れません。

追記
本記事執筆後の2022年5月7日、漫画動画第12話が公開されました。この見通しはどうやら間違いのようです。戌飼茜は、単に仮想世界の一住人かも知れません

ERRORとは何か

さて、最後に本作を語る上で避けられない問題に取り組んでいきます。hololive ERRORの「ERROR」とは何なのか?これは様々な解釈が可能な問題であり、恐らく正解も一つではないでしょう。ここでは、一つの可能性を提示します。

悲劇を生んだ「過ち」の積み重ねがERRORか

「ERROR」とは、すなわち「過ち」です。hololive ERRORでは、登場人物たちの小さな過ちの積み重ねが大きな悲劇に繋がっていく様子が描かれています。

時乃の「過ち」

例えば、主人公である時乃の「過ち」は何であったか?小説版では、未来の世界線において年老いた四宮桜の前に時乃の亡霊が現れ、自らの「過ち」を懺悔しています。彼女は、みんなが死んでしまったのは自分のせいだと言います。

「私が・・・・・・を、願ったから」

―短編小説「SIDE:四宮 桜」より時乃の亡霊のセリフ

彼女は一体何を願ったというのでしょうか?その答えは、hololive ERRORの公式サイトにあります。

キービジュアルとキャッチコピー
hololive ERROR公式サイトより引用

本作の根幹に関わるキービジュアルとともに示されている一つの願い。

ずっと、友達でいてくれますか?

そう、彼女が願ったのは「永遠の友達」でした。過去編の考察で、時乃の願いが「永遠の友達」を欲する人ならざる者を呼び寄せたと考察しましたが、実はそれは時乃自身の願いでもあったのです。

その想いは、初めて青上神社に手を合わせた時から時乃の胸の内にありました。青上神社に向かう直前、彼女はこんな呟きを漏らしています。

「誰か、私とずっと友達でいてくれる人がほしい」

―短編小説「SIDE:美空 時乃」より時乃のセリフ

そして、この想いがついに爆発したのが、恐らくこの瞬間です。

友人に裏切られ絶望する時乃
【漫画】hololiveERROR 第7話「始まりの肝試し」/Youtube より引用

さっきまで仲良く話していた古河七星に突然裏切られてしまった時乃。この時、彼女は強く願ってしまったのでしょう。「決して裏切られることのない永遠の友達が欲しい」と。そして、次の瞬間、土砂崩れが発生するのです。

このように、過去編の悲劇は時乃の強い願いが招いたという見方ができるのです。これが、時乃の犯した「過ち」です。

積み重なる小さな「過ち」

「過ち」は何も時乃だけのものではありません。

青ノ神の祟りに触れてしまった古河七星。七星の様子がおかしいことに気付きながら結局は何もできなかった銀鏡八重(しろみやえ)。肝試しの計画を積極的に進めた尾森歩香(おもりほのか)。そして、不吉を予兆しながら肝試しを止めることが出来なかった四宮桜

小さな「過ち」の積み重ねが大きな悲劇に繋がっていったのです。

小さなバグが致命的なエラーに発展するように、

この世界も小さな【過ち】によって

悲劇と負の連鎖が起きていたら―。

―hololive ERROR公式サイトより

これが、「ERROR」の意味するところだと思われます。

まとめ

最後にまとめをします。元より矛盾だらけの考察のため、ポイントのみ抜粋します。

  • 時乃と七星の二人が祟り神である「青ノ神」に触れたことで悲劇の連鎖が始まった
  • 過去編の転校生は、時乃の願いを受けて青ノ神がもたらした存在
  • 現代編はループする世界であり、仮想現実である
  • 現代編の転校生は時乃自身である
  • 電車編は仮想と現実の二つの世界を繋ぐ物語
  • ERRORとは、悲劇を生んだ登場人物たちの「過ち」の積み重ねを意味する

これが、私が示す一つの「妄想」であり、点と点を結んだ結果浮かび上がった一つの「世界」です。hololive ERRORを愛好する同士諸君には、ぜひご自身の「世界」も描いて欲しいと思います。正解・不正解は関係ありません。考察とは、「何かそれらしいこと」を言ったもん勝ちなのです!

夏には製品版ゲームの発売を控え、ますます目が離せない本作。共に、hololive ERRORライフを楽しみましょう♪

参考リンク・文献等

【公式コンテンツ】

【考察動画】

【考察記事】※本記事の内容との矛盾点もあります

【体験版ゲームプレイ動画】