hololive ERRORのメインストーリーが感動のフィナーレを迎えてからはや数ヶ月。完全版ゲームのエンディングも出そろい、ゲームと同時にリリースされたhololive ERRORスペシャルセットも到着した今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
これを機にゲームや漫画動画を見直し、公式設定資料集を読みふけり、改めて本作の世界観にどっぷりと浸かりたいと感じられているのではないでしょうか?いや、そうに違いない!
そんなあなたに朗報です。実は、本作に登場した場所のいくつかには実在のモデルが存在するのです。今回は、そんな作品の世界をより深く楽しめるスポットをご紹介します。さあ、聖地巡礼に出発しよう!
本記事の内容は、基本的に、独自調査に基づく投稿者の私的見解です。特に断らない限り、ホロライブの公式見解ではありません。
目次
青上神社
まずは、この場所から紹介します。
【漫画】hololiveERROR 第21話「後悔の日々」/Youtube より引用
全てはここから始まった。過去の物語の冒頭で時乃がお参りをした青上神社です。

心配ご無用。私にも、そう思っていた時期がありました。
でも、見つけました!福岡県福岡市博多の住吉神社内にある三日恵比須神社がモデルです(画像出展)。こういう神社の境内にある小さな神社のことを、境内末社(けいだいまっしゃ)と言います。
三日恵比須神社の祭神は、事代主神(ことしろぬしのかみ)。恵比須様とも呼ばれる開運の神様で、同社には商売繁盛や病気退散等のご利益があるとされています(出典)。
Vtuber専門情報誌『Vtuberスタイル』に掲載されたERRORの短編小説によると、青上神社には「商売繁盛、健康長寿のご利益」があるそうです。モデルとなった三日恵比須神社の功徳を参考にしたのかも知れませんね。
【漫画】hololiveERROR 第8話「また、あの町へ」/Youtube より引用
なお、漫画動画第8話で時乃が青上神社に向かうシーンは、三日恵比須神社の本社である住吉神社の表参道がモデルと考えられます(画像出展)。
住吉神社は「筑前国一宮(ちくぜんのくにいちのみや)」。つまり、この地域で最上位に位置する神社です。とても格式の高い神社からロケ地が選ばれているんですね。
旧青上駅舎
ERRORの聖地巡礼をするなら、この場所は外せません。悲劇の前の束の間の楽しいひと時が過ごされた、思い出深いスポットをご紹介しましょう。
【漫画】hololiveERROR 第6話「憧れの彼女」/Youtube より引用
肝試しの集合場所になった木造の青上駅です(第6話)。「みんな揃った」はずなのに、転校生だけ居なかったあの場所ですよ。
う~ん、漫画のスクショだと暗くて建物が見づらいですね・・・。すみません、駅舎の特徴が分かるように画像を明るくさせていただきます。
ふむふむ。瓦屋根の木造建築・入口には三角屋根のポーチ・青と白のデザインの駅名看板・入口左側に緑の掲示板・建物手前の左側に電柱と街灯・右側に郵便ポストといったところですね。なお、郵便ポストの背後の光っている部分は電話ボックスです。第6話の別アングルのカットから分かります。

たったそれだけの情報で見つかるんですか!?
まあ、神社が見つかるくらいですからね。神社よりずっと数が少ない駅なら、きっと見つかるでしょう。
はい、見つけた。奈良県御所市にあるJR西日本・和歌山線の御所駅がモデルです。「御所」と書いて「ごせ」と読みます。ポーチ部分の木組み・看板のデザイン・電柱や街灯・郵便ポストに電話ボックス等の配置が、作中のイラストとほぼ完全に一致していることが確認できます。
こちらは、平成12年(2000)当時の駅舎の写真。この時は、作中のイラストと同じく入口左側に緑の掲示板があったようです。
「テプテプワイフのブログ」の「レトロな雰囲気の『JR御所駅』」のページより引用
他の方のブログに作中とほぼ同じアングルの駅舎の写真がありました。建物の前に立つ過去編の生徒達の姿が目に浮かぶようです。
驚くことに、御所駅は、明治29年(1896)の開業当初の駅舎が現存しているんだとか(出典)。過去編の時代設定である昭和21年(1946)の時点で、すでに50年前の建物です。

同じ駅舎が現存している御所駅(画像は昭和30年ごろ)
奈良県立図書情報館が提供する奈良の今昔写真WEBの「〇昔懐かし御所」のページより引用
なお、建物手前の電柱・街灯・郵便ポスト・電話ボックス等は、現代の風景を再現しているだけです。昭和20年代の景観としては正しいものではなく、考証が細部まで詰められているわけではないことが分かります。

ミニスカ・紺ハイソ・ローファーでみんなかわいい!
【漫画】hololiveERROR 第6話「憧れの彼女」/Youtube より引用

そこまで細かい考証って必要なの?
いいえ、必要ないと思います。むしろ、そのくらいの匙加減が適切です。あまり考証を厳密にしすぎると、現代JK風にかわいく洗練された生徒達の制服姿と不調和を起こしますからね。ホロメンたちが可愛くなけりゃ意味がないのです!
旧青上高校校舎
さあ、次は木造の青上高校に行きましょう。「あの森」の木を使って建てられ、「呪い」の温床になっていた重要スポットです。
校舎内観
まず、完全版ゲームに登場する木造校舎の内観は、茨城県久慈郡大子町にある旧大子町立初原小学校がモデルです。

「茨城県教育委員会」の「旧初原小学校一号棟 二号棟 講堂」のページより引用
これが旧初原小学校です。この見た目を覚えておいてください。
写真中央の横長の校舎が一号棟、左端の少し高い建物が二号棟ですが、青上高校のモデルになったのは一号棟の方です。昭和17年(1942)の建築であり(出典)、過去編の時代設定に適合します。
「茨城県教育委員会」の「旧初原小学校一号棟 二号棟 講堂」のページより引用
こちらが旧初原小学校の内観です。昔懐かしい木造校舎ですね。
そして、これがhololive ERROR体験版ゲームの校舎内観です。結構似てると思う。
さらにこちらが、完全版ゲームの校舎内観。まあ、似てるといえば似てる?
一応補足しますと、ゲームの校舎のモデルがこの学校であるのは、公式からの情報によって確認できます。
引用 Youtube
ゲーム発売記念の「ポルカの伝説:出張版」では、同校を取材しています。夜の取材で暗いのですが、よく見ると同じ校舎だと分かります。
PCゲーム 『hololive ERROR』 ティザーPV/Youtube より引用
また、完全版ゲームのティザーPVでも、記者のパソコンに本校の校舎が映っています。ぜひ、上掲の初原小学校の見た目と比較してみてください。
ちなみにこちらの小学校、現在は「初原ぼっちの学校」という名称で利活用されており、しばしば映画やドラマ等のロケ地として登場することが知られています。
校舎外観
次に、漫画動画に登場する木造校舎の外観はどうでしょうか?
【漫画】hololiveERROR 第6話「憧れの彼女」/Youtube より引用
雨の中の佇まいが印象的だったこの校舎、実際に見てみたいと思いませんか?私は見てみたいです。時乃が「理想」の友達との楽しい夢を見ていたのも、本当はこの建物だったはず(第20話)。これはもう、探すしかありません。
すみません、再度、建物の特徴を掴むために画像を明るくさせていただきます。
この校舎外観は、北海道増毛郡増毛町の旧増毛小学校がモデルと考えられます。
おお~、まさしく!細部に違いが見られるものの、全体的なフォルムが良く似ています。このアングルで左上に樹木が見えるのも一致していますね(画像出展)。
旧増毛小学校の校舎は、北海道で最古にして最大の木造校舎であり、昭和11年(1936)に建てられたものです。なんと、2012年まで現役で使われていたんだとか(出典)。
新青上高校校舎
続いて、現代の時間軸で登場する鉄筋コンクリートのきれいな校舎を見てみましょう。
【漫画】hololiveERROR 最終話「青上高校へようこそ」/Youtube より引用
時乃の「理想」の世界に建っている虚構の建物です。果たして、実在するのでしょうか?
実在しました!大阪府豊中市野田町にある豊中市立庄内さくら学園中学校の校舎がモデルです(画像出展)。
こちらはグーグルマップのストリートビューからの引用。学校を囲む塀が柵に変わっていますが、同じ校舎であることが分かります(※2022年12月現在)。
同校は、2020年3月まで豊中市立第十中学校という名称でしたが、市内の第六中学校と統合し、同年4月から現在の校名になっています(出典)。青上高校のモデルになったと思われる上掲の写真は、第十中学校時代に撮影されたものと思われます。
ちなみに、「校舎のイメージ」として人気があり、学校や教育関連のサイト等で良く使われています。
青上町・昭和の町並み
建物が続いたので、次は風景を紹介します。第18話の町の禁忌に関する昔語りで登場する町並みなんてどうでしょうか?
【漫画】hololiveERROR 第18話「森の記憶」/Youtube より引用
そう、「あの森の木」で建てられた家々です。
これは、岐阜県岐阜市にある「川原町」の古い町並みがモデルです。道の両側の建物はもちろん、背景の山の稜線まで一致していることが分かります。それどころか、道路に伸びる家々の影までそっくりです(画像出展)。この写真が直接のモデルかも知れません。
「川原町」は、長良川沿いに並ぶ湊町・玉井町・元浜町の通称です。「川原町通り」に沿って、昔ながらの日本家屋が軒を連ねる風情ある景観が残っており、人気の観光スポットとなっています。
青上町・現代の街並み
続いて、最終話で登場する復興を遂げた青上町の景観を見てみましょう。
【漫画】hololiveERROR 最終話「青上高校へようこそ」/Youtube より引用
驚くなかれ、この風景は大都会・東京がモデルなのです。
東京都墨田区押上のあたりから、東武伊勢崎線の線路越しに北方を見た風景です(元画像出展)。
建物に名前を書き込んでみました。目ざとい人は、「アトラスタワー曳舟」が最終話の風景には無いことに気付いたでしょう。この建物は、2013年3月に着工し2015年10月に竣工した集合住宅です。また、その右隣に見えている「マークフロントタワー曳舟」は、2012年10月に完成しています。
つまり、最終話の風景のモデルになったのは、マークフロントタワー曳舟が完成した2012年秋以降であり、かつアトラスタワー曳舟が未着工、または建設初期で遠方から見えなかった2013年にかけての東京都墨田区の街並みということになります。
これを最終話の時代設定にまで当てはめられるかは分かりませんが、そういう考察を行うこと自体は可能です。その場合、最終話の季節は春なので、「2013年春」ということになるのではないでしょうか?
おまけ:見つからない場所・存在しない風景
今回の調査に当たって、どうしても見つからなかった場所や存在しないと思われる風景もありました。最後にそれらを紹介します。
新青上駅舎
今回どうしても見つからなかったのが、鉄筋コンクリートの新しい青上駅舎です。
【漫画】hololiveERROR 第8話「また、あの町へ」/Youtube より引用
そもそも特徴の薄い建物なので、仮に実在するにしても探すのは至難の業でしょう。全国の無人駅の画像をたくさん調査しましたが、何の成果も得られませんでした。
なお、鉄道に詳しい方が書いた考察記事によると、この駅舎の改札口は現実の駅では有り得ない構造になっているそうです(出典)。もしかすると、「現実」ではない世界だからこそ存在する、実在しない建物なのかも知れません。
青上町の景観
そして、同じく存在しないと思われる風景が、現代編・過去編のオープニングで登場する青上町の景色です。
【漫画】hololiveERROR 第1話「青上高校へようこそ」/Youtube より引用
いかにもどこかの地方都市にありそうですが、恐らくこの街並みは実在しません。
よく観察すると、赤丸で囲った部分の建物が全く同じであることに気付きます。つまり、この風景は、建物の画像を合成して人工的につくられたものと考えられます。
しかし、わざわざこんなことをしているのには、何か演出上の意図がありそうですね。この町が「現実」ではないということを、密かに伝えているのかも知れません。
まとめ
- 架空の町「青上町」には、実在の建物や景色がモデルになっている場所がある
- 青上神社は「三日恵比須神社」、木造の青上駅は「御所駅」がモデル
- 木造の青上高校は「旧初原小学校」と「旧増毛小学校」がモデル
- 現代校舎は「豊中市立庄内さくら学園中学校(旧第十中学校)」がモデル
- 青上町の景観は、岐阜県の「川原町」や東京都墨田区の風景がモデル
- 実在しないと思われる建物や景色もある
以上、hololive ERRORに登場する実在のスポットについてご紹介しました。どうやら、青上町には特定のモデルがあるわけではなく、日本全国からロケ地が選定されているようですね。改めて調べてみると、北は北海道から南は九州まで広い範囲から選ばれています。
どうしよう、これを制覇するのは大変そうだ・・・。
最後になりましたが、本記事で紹介した場所を実際に訪問される際は、近隣住民や通行人の方々にご配慮いただき、マナーを心掛けた行動をお願い致しますね(人*´ω’*)
- hololive ERROR 漫画動画再生リスト
- 「hololive ERROR キャラクター短編小説」(『Vtuberスタイル』Vol.2, p12~p23、令和3年10月、株式会社アプリスタイル)
- 【hololiveERROR考察】青上駅は何故無人駅なのか?
いや、神社なんて全国に約8万5千もあるんだから見つかるわけ・・・