漫画『アクタージュ』は演技バトルが熱い!夜凪景の名勝負を紹介!

マンガ

皆さんは、『アクタージュ』というマンガを知っていますか?週刊少年ジャンプで絶賛連載中の「役者マンガ」です。「少年ジャンプなのに役者もの?何かつまらなそう」と思ったそこのあなた、もったいない!実にもったいないですよ!

あなたの言いたいことは分かります。「少年マンガといえば熱くてカッコイイのが王道。俺はドラゴンボールみたいな手に汗握る戦いが見たいんだ!」と言うんでしょう?見られるんですよ、『アクタージュ』でも。なぜなら本作は、前代未聞の「演技バトル」少年マンガだからです!

というわけで今回は、『アクタージュ』の大きな魅力(みりょく)の一つである「演技バトル」について紹介したいと思います!主人公の天才女優・夜凪景(よなぎけい)の熱い戦いをご覧ください!一緒に作品の魅力についても紹介しますよ♪

(※本記事は、『アクタージュ』の「デスアイランド編」「羅刹女編」のネタバレを含みます)

「アクタージュ」の演技バトル名勝負、天才女優・夜凪景の奮闘を見よ!


引用 『アクタージュ act-age』公式サイト(外部リンクへ飛びます)

「役者もの」という異質なジャンルで「熱くてカッコイイ」少年マンガの王道を表現するために、「演技バトル」という方法をとった『アクタージュ』。

演技の天才的才能を持った主人公・夜凪景が、共演者に演出家に全力の演技でぶつかっていき、手に汗握る熱戦を繰り広げていきます。彼女の名勝負を振り返ってみましょう!

天使の仮面を破れ!「デスアイランド編」命がけの死闘!

夜凪の前にはじめて現れた強敵は、大手芸能事務所スターズの天使・百城千世子(ももしろちよこ)です。

百城千世子

引用 『アクタージュ』コミックス第1巻、scene 6

大衆の望む「天使」を演じ、若手トップ女優にまで登り詰めたもう一人の天才です。カメラの位置を完全に把握(はあく)し、自分の客観的な見え方を完璧(かんぺき)にコントロールするという超高度な技術を持っています。

そんな彼女が主演の映画「デスアイランド」に夜凪も出演することになります。自分の能力をコントロールしきれず、まだ粗削(あらけず)りな夜凪がキャスティングされたのにはワケがあります。監督の手塚にはある思惑(おもわく)がありました。

(前略)あの仮面さ僕もう見飽きたんだよ

仮面(あれ)ぶっ壊してやってよ

そのために君をキャスティングしたんだからさ

引用 『アクタージュ』コミックス第2巻、scene 15、手塚のセリフより

そう、彼は千世子の作り物の「天使の仮面」を壊し本物の表情が撮りたかったのです!そのために異物ともいえる夜凪を投入したのでした。どうやら、リアルな感情で迫真の演技をする夜凪を千世子にぶっつければ、「天使の仮面」が壊れるんじゃないかと考えたようですね。まるで危険な実験です。

しかし、危険な実験というのは上手くいけば(?)大爆発を起こすもの。かくして夜凪は、自身の最大の武器である「本物の感情による圧倒的リアリティ」をもって、スターズの天使にぶつかっていくこととなるのです!

しかし、天使の仮面はなかなか破れません。ついに迎えた最終決戦は、なんと嵐の中の撮影になります!

アクタージュ1シーン、台風の中の撮影

引用 『アクタージュ』コミックス第3巻、scene 19

囂々(ごうごう)と吹き荒れる強風、叩きつけるような豪雨の中、命がけの撮影が始まります。夜凪は、天使の仮面を打ち破ることができるのか!?世紀の一戦の結末は、コミックス第3巻(外部リンクへ飛びます)で確認してくれ!

敵はキリスト?自然をあやつり立ち向かえ!対王賀美陸(おうがみりく)戦

夜凪の次なる敵は、まるでキリストのような存在感を持つハリウッド俳優・王賀美陸です。

王賀美陸

引用 『アクタージュ』コミックス第8巻、scene 67

舞台「羅刹女(らせつにょ)」での夜凪の共演者として登場しますが、その圧倒的存在感の前にさしもの天才女優も飲み込まれそうになってしまいます。

人というより荘厳な景色を前にしたかのような存在感

引用 『アクタージュ』コミックス第8巻、scene 67より

とんでもない役者が現れたものです。大自然の前では人間などケシ粒にも劣る存在。いかに夜凪が天才とはいっても彼女は一人の女の子にすぎません。一体どうやって立ち向かえばいいのでしょうか?

彼女の出した結論は驚くべきものでした。

アクタージュ1シーン、山で役作りをする夜凪景

引用 『アクタージュ』コミックス第8巻、scene 70

なんと、山に登って修行をし、「自然を操(あやつ)る力」を身に付けたのです!相手が大自然だろうと、それを操れる存在になれば怖くないということなのでしょう。実に合理的な判断ですね。

・・・一応言っておきますが、「自然を操る」という想像力の極致(きょくち)の芝居を身に付けたということですよ。

新たな表現を手に入れた夜凪はキリストくんの元へ向かいます。

待ってなさい前髪三本人間

この私が今下界に降りるわ

引用 『アクタージュ』コミックス第9巻、scene 71、夜凪のセリフより

気分は正に神様!自然を操れる彼女にとって、キリストくんももはや人間扱いです(笑)いざ向かわん、王賀美陸の元へ!孫悟空役をすっぽかして帰国しようとする身勝手男を引き止めろ!

雷鳴轟(とどろ)く羽田空港で、決戦の幕が切って落とされます!夜凪は前髪三本人間に勝てるのか!?勝負の結末は、コミックス第9巻(外部リンクへ飛びます)で確認してくれ!

夜凪最大の激戦、ダブルキャストで天使とリターンマッチ!「羅刹女編」

そして、夜凪にとって最大の激戦となったのが、舞台・羅刹女での天使・百城千世子との再戦です(※「羅刹女編」はコミックス第8巻~)。

引用 Twitter

全く同じ舞台を、夜凪側(サイド甲)と千世子側(サイド乙)に分かれて演じ、互いに競い合うという初の本格的対決形式の演技バトルです。

羅刹女の「怒り」をどう表現するかという点が勝負のポイントになります。夜凪は、封印した禁断の記憶を掘り起こし「怒り」の感情を研ぎ澄ましていきます。一方千世子は、自分が築いてきたものをわずか半年で追い抜いていこうとする夜凪に対する嫉妬心で「怒り」を表現しようとします。

二人の天才女優のプライドを賭(か)けた戦いが始まります!勝つのはどっちだ!?

勝敗を予想するヒントは「才能 VS 経験」

さすがに勝敗についてはネタバレできないので、ヒントを出しておきますよ。実はこの戦い、「才能」対「経験」の対決になってるんですよ!

まず、主演女優について見てみましょう。

サイド甲:夜凪景
自らの過去を追体験する演技法・メソッド演技を無自覚に身に付け、役に異常な没入を見せる。また、成長速度も異常という化物級の才能の持ち主。ただし、演技経験1年未満の新人
サイド乙:百城千世子
役者としてのポテンシャルでは夜凪に及ばないが、10余年の経験と努力に裏打ちされた高い技術力を持つ。特に、自分を俯瞰(ふかん)し観客の望む姿を見せる能力が高い。

新進気鋭(しんしんきえい)のモンスター級新人か?研鑽(けんさん)された技術を持つ努力型の天才か?勝負の行方(ゆくえ)やいかに!?

次に、演出家についても概(おおむ)ね「才能」対「経験」の戦いになっています。

サイド甲:山野上花子(やまのうえはなこ)
絵画・彫刻・小説など多彩な才能をもつ芸術家。しかし、演出家としては演技指導経験ゼロの素人(しろうと)。ちなみに、舞台・羅刹女の原作者
サイド乙:黒山墨字(くろやますみじ)
海外の映画祭で多数の受賞歴を誇(ほこ)る鬼才と呼ばれる映画監督。ちなみに、夜凪の才能を見出した人物でもある。

二人とも才能あふれる天才です。しかし経験の差は歴然で、黒山さんの方がずっと上です。才能一本槍(いっぽんやり)で戦うアーティストか?才能と経験を駆使する映画監督か?勝利の女神はどっちに微笑む!?

皆さんはどっちに勝って欲しいですか?主人公が勝つという王道的展開になるのか、それとも10年以上の経験差は覆(くつがえ)せないという道理が勝(まさ)るか。勝負の結果は、週刊少年ジャンプ2020年18号(外部リンクへ飛びます)掲載のscene 107で明らかになります!

「アクタージュ」の魅力とは?

さて、「演技バトル」という観点からアクタージュを紹介してきましたが、本作の魅力はそれだけではありません。累計発行部数300万部にも達する人気ぶりには、他にもいろいろ理由があるのです!そのほんの一部を紹介しますね♪

未知のジャンルが新鮮!

本作は、少年ジャンプ作品としては異例づくしです!「役者もの」「演技バトル」「女子高生が主人公」。かつてこんな要素を備えた少年マンガがあったでしょうか?僕は寡聞(かぶん)にして知りません。

この少年マンガとしては未知のジャンルの掛け合わせが新鮮で、普段少年マンガなど読まない層にも刺さるのですね。友情・努力・勝利のジャンプ三大原則を備えつつも、リアルな世界観で年代が上の人でも楽しめます。芸能界を扱っているので、女性にもウケると思います。

僕も試しに知人の60代女性にオススメしてみましたが、「面白い」と言ってくれましたよ☆

若い才能のタッグがまぶしい!

有能な二人の若者の共同作業で生み出された作品だと知ったら、ますます興味引かれませんか?

原作を担当するマツキタツヤさんは1991年生まれの29歳(2020年6月現在)!映画業界での勤務経験があるとのことで、リアルな芸能界事情を見せてくれます。例えば、某(ぼう)青春殺伐群像劇が元ネタと思われる映画「デスアイランド」の製作費が6億円とか、絶妙なリアリティがあります(笑)

そして、作画担当の宇佐崎しろさんは1997年生まれの22歳!長編マンガの連載は今回がはじめてという期待の新星です!元々はTwitterでジャンプ作品などのファンアートを投稿していた方とのこと。

引用 Twitter

見てください、カラー絵がメチャクチャきれいで魅力的でしょう?そして女の子がカワイイ!デビュー前からこんなすごいイラストを描いていたとは、アクタージュ単行本の表紙がこんなにも素敵なのもうなずけますね!

引用 Twitter

宇佐崎さんの絵は目力があるのが特徴(とくちょう)!女優は目力が大事ですからね、ぴったりの画風です☆

アクタージュの前日譚(ぜんじつたん)にあたる『阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ』『週刊少年ジャンプ』2017年9号〈外部リンクへ飛びます〉掲載)からタッグを組んでいるというお二人。若い才能の活躍に今後とも期待したいですね!

主人公・夜凪景がカワイイ!

正直、本作の最大の魅力だと思うのです(笑)ヒロイン・夜凪景ちゃんがとってもカワイイ!

台本を見てワクワクする夜凪景

引用 『アクタージュ』コミックス第4巻、scene 30

連載初期は、ちょっと不気味なところもある天才キャラでした。それが黒山さんに見出されて役者の世界に入り、次第に年相応の明るく無邪気な表情を見せるようになっていきます。基本的に天然でポンコツです。そして、大好きなお芝居のためならどんな努力も惜しみません。かわいいなあ・・・。

※参考 夜凪景の所属事務所・スタジオ大黒天Webサイト(外部リンクへ飛びます)

演劇界からも高評価、「アクタージュ」ついに舞台化へ!

演劇界や映画界からの評価が高いのも本作のスゴイところ!いずれ来ると思ってましたが、ついに来ましたね。舞台化ですよ!

引用 Twitter

2022年上演予定で「夜凪景」役は一般公募で決めるとのこと!全国のティーンエイジャーからダイヤモンドの原石を探すのか。想像するだに大変そうだなあ。僕も気分はティーンエイジャーなので応募しようと思ったら、女性限定みたいです(笑)無念・・・。

ちなみに舞台化されるのは、原作の「銀河鉄道の夜編」(コミックス4巻~6巻)。劇中劇が見られるってことです!楽しみだなあ。夜凪の成長とか劇団天球の人々との交流とか演出家・巌裕次郎(いわおゆうじろう)の生き様とか、いろいろギュッとつまった人気エピソードです!

舞台とオーディションの詳しい情報については以下のリンクをどうぞ。

アクタージュ舞台化!
  • 舞台化プロジェクトについて

ホリプロステージ、舞台『アクタージュact-age~銀河鉄道の夜~』(外部リンクへ飛びます)

  • 「夜凪景」役オーディションについて

舞台『アクタージュact-age~銀河鉄道の夜~』オーディションサイト(外部リンクへ飛びます)

原作ファンとしては期待と不安が入り混じった気持ちですが、2年後、絶対に見に行きたいと思います!

まとめ

  • マンガ『アクタージュ』は主人公・夜凪景の演技バトルが熱い!
  • 演技バトル名勝負3選を紹介
  • 『アクタージュ』は、「役者もの」「女の子が主人公」など、少年マンガとしては新鮮なジャンルを扱っている
  • 20代の若い二人の才能によって生み出された作品である
  • ヒロイン・夜凪景がかわいい!
  • 2022年には舞台化も!

異色の少年マンガとして人気を博している『アクタージュ』。本記事執筆中に舞台化の情報も入ってきました。今後、アニメ化・ドラマ化なども期待できそうですね!

本作品を通して現実世界にも天才女優が生まれるかも知れません。願わくは、マンガと現実の両方で世界を担(にな)う日本人女優の誕生を見てみたいものです。『アクタージュ』はその起爆剤になる可能性があると思います。ますます目が離せない作品ですよ!